「転勤族ライフ」で私がやりたいこと

「転勤族」の夫と結婚して、9年目になる転勤族の妻、それが私です。

「○○の妻」であること――それは、自分の属性の一部分でしかないはずです。「○○妻」なんて名乗り方は本来、どこか滑稽なものだと思っています。でも、振り返ってみると結婚してからの私は「転勤族として暮らすこと」が大前提としてあって、それに合わせて道を作ってきた気がします。

ある日突然の辞令で、馴染みのない土地に住まないといけないこと。

自分の仕事や続けてきたことは、そこで強制終了になること。

いくら親しくなっても、数年後には別れが訪れること。

知り合いのいない土地では、必然的に誰にも頼れない育児になること。

「置かれた場所で咲きなさい」というけれど、ちょっと難度高くないですか…?それが正直な感想でした。

 

そんな「自分自身がぶつかった困難」に関して、自分の頭の整理と、誰かの参考になる部分があれば…という目的でブログを書き始めたのが、2014年のことです。本業がライター職のため、いくつかのWEBメディアやコラムに、「転勤族の暮らし」をテーマに寄稿させていただいたこともありました。

でも、書いている中で物足りなく感じたことがあります。それは、あくまで自分ひとりの体験談や、友人たちから聞きかじった情報でしかないこと。そして自分自身、これから先の「転勤族の生活」は未知であり、あくまで現時点の結論に過ぎないこと。

もう少し、自分だけではない「転勤妻たち」の体験を紹介できないか?ノウハウをわかりやすく紹介できないか?そして、もう少し、転勤族が読みたいものだけをまとまった形で提供できないか?

そんな風に思う中で、一歩深く、そしてまとまった形で読めるサイトを作りたい、と思って立ち上げたのが、この「転勤族ライフ」です。ワンオペ運営なのでブログと一緒でしょ、って言われると「その通り」とうなずくしかありませんが、自分だけではない、他の転勤族妻さんやその家族、転勤族の子供として育った方、転勤族妻を取り巻く地元の方々…そんな方々の声や体験を紹介できればと思い、インタビュー記事も掲載しています(亀の更新なのであんまり頻度は高くないですが)。

 

個人的には「転勤族妻」って共通項があるようでいて、実はとても広い主語だと感じていて。転勤族といっても首都圏メインのご家庭もあれば、2年おきに全国転勤というハードなご家庭も。子供がいるのかいないのか、実家がどこか、妻は専業主婦か仕事をしているか。そんな条件によって感じることも、感じる困難も、うまくいった成功例もそれぞれ違うのだと思います。

だからこそ、一人一人の体験や判断、感じたことをリアルに「そのまま」紹介することで、さまざまな判断や、置かれた環境での身の処し方がリアルに見えてくる部分が出てくるんじゃないか、と思ったのです。

 

ものすごく参考になることはないかもしれませんが、「こんな方法もあるんだ」「自分だけじゃないんだ」と、思ってもらえる記事があれば幸いです。

小さな個人サイトですが、いつかどなたかの心に届きますように。

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