【インタビュー】転勤族妻と仕事――正社員・契約社員で働くのは難しい?後編

「転勤族の妻が働くのは難しい」定説となっている、この言葉は本当なのか?採用現場に近い人の言葉から、「転勤族の妻」の市場価値を探ってみたいと思い、お話を聞いてみました。

協力してもらったのは、人材紹介会社でコーディネーターとして活躍中のNさん。企業と求職中の人をマッチングするのが仕事という彼女に、転勤族の妻の市場価値について聞いてみました。
「市場価値」と「就活アドバイス」の2記事に分けて公開。今回は後編です。

前編はコチラ⇒【インタビュー】転勤族妻と仕事――正社員・契約社員で働くのは難しい?前編

転勤族妻が就活するなら、企業が懸念する事項をクリアにするのは必須

――前回、企業が採用をためらう事項(子供がいること、今後妊娠出産の可能性があること、転勤があることなど)について聞かせて頂きました。転勤族の妻が就職活動をするには、まずそれをクリアすることが必要となりそうですね?

Nさん:その通りです。子供がいることを伝えるなら、子供が体調を崩したときの対応についても考えていること、何かあっても頼れる人がいることなどをアピールする必要があります。

――ママ就活と一緒ですね。
Nさん:そうですね。そもそも、「ママ」で就職活動にトライする人も、半分以上、条件は同じ。実家が近いという人ばかりではありませんから。逆に言えば、それらの体制をつくることができれば、転勤族の妻であることは特別なマイナスにはならないということです。

雇用形態・立地など、条件にこだわらなければ、見つかりやすい

Nさん:あと、雇用形態にこだわらないことも大切です。スキルを生かして派遣で働いている方は多いですよね。もしくは、スキルに自信がなければちょっと「自分にとって難しい条件」も飲むとか。

――難しい条件とは?

Nさん:当然ながら、お給料が安い、職場がアクセス不便、という職場は敬遠する人が多いです。逆に、そういった職場なら、ブランクがあっても前向きな人を積極的に採用する。ブランクがあって自信がない方は、言葉は悪いですが、あえて「不人気」の場所を許容するのもひとつかと思います。

まずは動いてみることが大事

――他にアドバイスがあればお聞かせください。

Nさん:今回お話ししたのはあくまで全体の傾向の話です。地域によって仕事の条件も違いますし、市場価値というのは、本当に一人一人違う。まずは動いてみることをオススメします。

――動いてみる、とは?

実際に就職活動をしてみることです。コーディネーターとして仕事をしていると、主婦でブランクありの方が正社員や契約社員採用の希望でいらっしゃることもあります。実際は条件的にマッチングが難しい場合が多いのですが、そこで自分の強みや求められる条件、スキルを整理することで、別の場所、例えば派遣会社やハローワークで仕事に出会える場合もある。

――なるほど。まずは動くことで、転職環境や市場価値も分かると。

Nさん:ママでも転職や再就職に成功されている方は大勢いらっしゃいますし、多少不利な条件でも受け入れてくれる企業はあります。現在はママに優しい会社も増えつつあり、派遣や短時間勤務のパートなら、育児状況を考慮してくれる会社もあります。また、自分が認識していないスキルでも、重宝される場合もある。転勤族の妻というだけで悲観することはないと思います。

――確かにそうですね。

Nさん:色々動いてみて、それでも難しければ、人の嫌がる条件で許容できるものはないか考える。そんな順序で就職活動をしてみてはいかがでしょうか。

――ありがとうございました。

お話を聞いて――「自分で市場価値を決めないこと」

Nさんのお話を聞いて、印象に残った言葉がありました。それは、「自分の価値を限定しないのは大切」ということ。
一例ですが、「26歳でこれから結婚・出産・育児の可能性のある女性」と、「38歳で子供が手を離れつつあり、仕事にも前向きな女性」のどちらを採用するかは、担当者によって分かれる部分なのだそう。
実際に動いてみる中で、自分の採用にネックになる部分や、長所となる部分も見えてくるのかもしれません。

・まずは自分のスキルや条件を整理し、転職環境を知る
・子育て状況など、ネックになりそうな部分は解決策を探す
・なるべく条件をゆるめて考える(許容できる場所は許容する)

もしも「働いてみたい」と思うなら、まずはこんな風にひとつずつ考え、行動してみてはいかがでしょう。

 

(インタビュー日:2016年1月28日)

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