転勤族妻が仕事をしようと思うと、いろんな困難にぶつかるものだと思います。地元から離れてサポートしてくれる人もいない中で、子供はどうする?仕事に慣れたころに転勤になったらどうする?etc…
私自身、以前は会社員でしたが、夫について転勤することが認められなかったことから、ずっと続けられる仕事ではないことは早々に分かっていて、悩みました。
そんな経験もふまえて、今回は「転勤族の妻が仕事をする方法」「どんな働き方が適しているのか?」について、考えてみたいと思います。
Contents
正直いって仕事がしづらい!転勤族妻のスペック
転勤族妻といえば、夫の転勤によって「住む場所が変わる」というのが大きな特徴。数年のスパンで異動がある会社も多く、必然的に妻のキャリアはつくりにくい…というのが実情かと思います。
そんな転勤族妻スペックの中でも可能なスタイルとしては、
- 転勤に合わせて異動できる会社
- 在宅勤務できる会社
- 派遣やパートで、土地ごとに転職
- 短期バイトで、必要なとき必要なだけ働く
- フリーランスで在宅で仕事をする
- おうちサロンや教室を開く
- 仕事とは異なる方法で「お金をつくる」
このあたりが選択肢かなぁ、と思います。以下、ちょっと詳しく書いてみますね。
転勤族妻の「働き方」を詳しく考えてみる
転勤に合わせて異動できる会社
保険会社など全国に支店がある企業で、ご主人の転勤に合わせて異動させてくれる会社ってあります。何人かそんな会社で働いてた奥様を知ってますが、現実的に働きやすそうだなーと思います。
子供が生まれてから就職活動するのは大変ですから、もし転勤族妻になってすぐの人は、
こういう「夫の異動についていける会社」を探して転職するのも、ひとつかもしれません。ただ、ある程度の年齢になってからの採用は難しいので、まだ若い人向けの選択肢だと思います。
もし、現在働いている会社が転勤できる制度があるなら、どれくらい現実的かを探って
おくのも大事ですね。転勤先に支店がないなどの事態もありますので。
実情としては、育児で退職したり、転勤先に受け入れ先がなかったりで、転勤に帯同しながら一社で継続的に勤め続けている方は、それほど多くない印象です。
在宅勤務できる会社
これは、最近だとちょこちょこ出てきた印象です。現実的に「会社員でフルタイムでほぼ在宅勤務してる人」は一人しか知りません。
(知り合いの在宅ワーカーはだいたい、個人事業主)
その人も、定期的に出社しているので、在宅メインでフットワーク軽く動ける、在宅でもがんがん働けるスキルがある、など、ちょっとハードルは高めかもしれません。
在宅勤務であっても、ミーティングなどである程度の出社義務はあるようです。
ただリモートワークって今の流れでは確実にありますし、私自身、リモートOKで契約社員で働かないか、ってお誘いを受けたこともあるので、今後の選択肢としては、増えていきそうですね。
インターネット業界など、比較的新しい業界に多い印象。
派遣やパートで、土地ごとに転職
1~2年程度のスパンで転勤する場合は難しいかもしれませんが、3年以上の年数があるなら、その土地その土地で就職活動をして仕事をするのも、ひとつかと思います。
ただやっぱり「夫の転勤がある」っていうのは確実にマイナスポイントなので、言わずに
転職活動するか、ある程度マイナスがあっても採用してもらえるような人あたりの良さや実績、技術…があればなお良いかと。
この働き方をしている人はわりと何人も知っています。
ある程度のスキルがあってブランクが少なければ、転勤族の妻でも十分に仕事が見つかるイメージ。ブランクがあっても、まずはとにかく採用されて実績をつくり、パートから派遣に転職、っていうステップを踏んでいる人も。
ちなみに、あえて離職率の高い仕事を狙うのもひとつかと思います。
たとえばコールセンターのオペレーターって比較的離職率の高い仕事なんですが、
離職率が高いだけに募集数も常に多いです。ですので、多少のマイナスポイントがあっても採用してくれます。
コールセンター、慣れると割といいですよ。
そこそこの時給があって、時間ぴったりに終わるところ多いですし。
短期バイトで、必要なとき必要なだけ働く
年末年始の年賀状の仕分け、バレンタインの売り子さん、ド短期の仕分けバイトやサンプリング…短期で「好きなときに好きなだけ」の働き方も、一か所に長く居ることのない転勤族妻には便利な存在かもしれません。
あくまで自分のペースでやりたいときだけ仕事して、あとは習い事などでのんびり暮らす…っていうスタイルの転勤族妻さんにお会いしたことありますが、とてもストレスフリーに楽しんでいる印象でした。
フリーランスで在宅で仕事をする
最近旬な働き方というか、転勤族妻さんでライターやイラストレーターの方って多くいらっしゃる印象です。
ある程度パソコン使えるならクラウドソーシングにチャレンジしてみても良いかと…
最初は単価の安い仕事しかないかもしれませんが、それでも内職よりは効率が良いことも多々。
仕事内容は、インターネットメディアと契約してコンテンツ制作したり、育児や美容ネタで記事を書く仕事もあるし。グラフィックできる人ならロゴの制作とか、イラストレーターの仕事とかも。
あと、カメラ趣味な人は、写真をネットで売ったり(シャッターストックとか、色々ありますよね)。いまどきだと、スナップマートとか。素人が写真売れる仕組みができてて
面白いなと思って見ています。
おうちサロンや教室、ネットショップを開く
これも、人によってはオススメです。 そして、この働き方をしてる方もたくさん知ってます。
パン教室とか、ハンドメイドをネットショップで販売してたりとか。 子供が小学生になって手を離れてから、 ネイル教室に通いはじめてネイリストさんになった方もいました。社交的な方だったので、ママ友や、その知り合いなどかなり広い範囲でネイルされていて人気でした。
趣味・ライフワークと実益を兼ねる感じの働き方って、転勤族妻にはマッチしてるかなと
思います。ただ、おうちサロンの場合は地域に依存する部分が大きいので、新しい赴任地では「再度やり直し」な感はありますね。
仕事とは違う方法で「お金をつくる」
最後に、ちょっと仕事とは異なりますが、お金をつくる、セーブする、という考え方も含めるとまた少し選択肢が増えるかもしれません。
たとえばメルカリマスターみたいな方や、株やってる方なんかもいますね。あとネット上でちょくちょく見かけるのが転勤族妻ブロガーさんかな。いい感じに収入になってそうな方もいらっしゃると思います。
あと、お子さんの小さい方なら、「子供を預けずに家で過ごす」というだけでも家計としてはセーブになりますし、子供がいない方でもきちんと節約して仕事はしない!という選択も、ありだと思います。
以上、7つ挙げてみましたが、ひとつに絞らず組み合わせも良い方法だと思います。その土地ごとに短時間パートしながらフリーランスの仕事もするとか。住む土地や家族の状況(子供の年齢など)に合わせて、柔軟に選ぶのもいいですね。
まとめとして――「仕事に何を求めるか」
働き方を考えてチャレンジするのももちろん大事ですが、しっかり考えた方がいいと思うのは、仕事に何を求めているか?ということ。
たとえば、
- お金であれば、子供を保育園に預けて短時間パートは効率が悪い。土日に夫に子供を見てもらって単発バイトの方が効率がいい。
- 人とのつながりであれば、在宅ワークは適してない。短時間であっても、外でその土地の人と一緒に働いたほうがいい
- 自分の人生やキャリアを強く求めるなら、帯同する転勤族妻はそもそも大変かもw在宅勤務もいいけれど、別居婚や単身赴任を視野に入れてもいいかも
整理した結果、「働かない」っていう選択があってもいいですし、「可能な範囲で」という選択や、「やっぱりバリバリ働きたいから単身赴任で」も、その家庭ごとの選択でいいんじゃないかと思います。