よくできた妻は「家族のために犠牲になっている」なんて、思うことはないのでしょうか?実のところ、私はあります。転勤生活がなければ続けられた仕事がある、縁もゆかりもない土地でなければもう少し子育ては楽だったと思うetc…。
今日はそんな風に思った日のお話と、対処法について。
「転勤生活も楽しみたい」でも…
私自身は、基本的に転勤生活も楽しもうよっていうスタンスで生きています。が、時々やってくるのが、暗黒にのまれる時期。
転勤族ってメリットもありますがデメリットも大きくて、特に転勤族の妻や子は客観的にみて「主」ではなく「従」の属性ですし夫や会社の都合で振り回されやすいものだと思います。
私自身、二度の転勤で引っ越す間には失ったものが多く、続けたかったけれど手放さざるをえなかった仕事もありました。趣味で習い始めたカメラも。気に入っていた家も、整えたお気に入りの環境も、宝物だと思っていた人間関係も。どんな環境でも自分次第、っていうのは真実だけど、そうはいっても難度高いだろう。普通に定住、もしくは先行きがある程度見えている方が、充実させやすいだろう。
・・・というのが転勤族の妻にとっては本音じゃないでしょうか。あちこち転地しながら過ごすのは良い面ももちろんありますが、時々振り子のように、ネガティブとポジティブを行き来することがあります。
夫に望むのは「私が払っている犠牲に気づいてほしい」
犠牲も我慢もなく家庭は維持できないですし、ましてや、変化の多い転勤族家庭では誰かがバッファにならないといけない。その役割が自分であることには、異論はありません。むしろ、子供のためなら積極的に「環境の変化で割を食う役割」だって引き受けたい。
ただひとついえるのは、子供と夫は違うということ。子供には、自分のために母が犠牲に、なんて絶対に思ってほしくはないですし、伸び伸びと過ごすための環境を整えてあげたいと思う。でも、夫には、妻である私の環境やその役割、そのために払う犠牲について無視してほしくない。
犠牲っていう言葉はどうしてもネガティブな印象になるので、避ける方も多いと思うんです。私も、子供の前では今も絶対に使いません。夫の前でもずっと使いませんでした。だって犠牲なんて悲劇のヒロインみたいじゃないですか。結婚することを決めたのは自分なのに。それに、どんな環境でも楽しむ自分でいたいって、私自身思ってましたし。
そう思ってたんですが、ある日夫が何かの拍子に話してたんですよね。同じ転勤族の奥さんに(新婚さん)。この人(私)それなりに楽しんでますから。おでかけしまくることを趣味にしてますし、在宅勤務の仕事もしてて頼もしいっすわー。なんて、軽く。
褒めてくれてるんでしょうけど、ちょっとギャップあるなぁと思ったんです。確かに楽しいですよ、日本全国回るのは。ただ、生活面では、妻はけっこう苦労しますからね。仕事続けるのもそれなりに大変です。それをかるーく、同じ転勤族の妻に言うなと。温度感の違いって感じでしょうか。
そのときに、「あ、そもそも私の感じている葛藤や払ってきた犠牲、たぶん伝わってない」と感じ、そこから、あえてキツい「犠牲」って言葉を出すようになりました。
「犠牲になっている」と思った日、私はどうしてきたか
なので、家族のために犠牲になっている、と思う日の対処法はというと、私の場合、夫に伝える。少し強い言葉で伝える。
「私はこんな感じで今日、犠牲になっているという感情を抱きました」「自分なりに納得はしているけど、これくらい今我慢してると思ってる」「実は今これだけの葛藤があるよ」そんな報告。
なるべく冷静に伝えるようにしてます。一回ワードで書きあげたら、さすがにそれは引かれたのでやめましたがw
あとは、自分のためのことをする。そのための時間やお金はあまり惜しまないことにしています。ある意味「犠牲貯金」というか。ただ、それも「自分がどれくらい我慢しているのか」が伝わっていない場合、(旦那さんによっては)わがままって捉えられかねないところもあると思うのです。なので、自分で何か帳尻合わせをする場合、その前提となる感情からきちんと伝えることは大事だと思います。
どんな伝え方でもいいのですが、私が何家庭かを見ていて思ったのが、転勤族家庭における妻の大変さって鈍感な旦那様の場合永遠に気づかない。その結果行き違いが生まれたりするので、「あえて」こまめに伝えたほうがいいんじゃないかなぁということです。
個人的考えですが・・・
もちろん妻側も、夫の仕事ぶりをリスペクトするのは大前提なんですけどね。
ただ、夫の仕事は家庭を支えるためのものとして、認めて支える妻が多い一方で、妻の払っているものに気づいていない旦那さんはわりと多いと思うので、書いてみた次第です。
突然言い出すとびっくりするので、できるなら新婚時代からちょこちょことね。
あくまで冷静に、楽しむところは楽しみつつ、それでも、自分の感じる壁を伝えるのは大事だと思います。
自分を労ってくれる人がパートナーであるかどうかは、転勤生活で病まないための大切な
ところだと思うので。がんばって啓発していきましょう(笑)