「ずっと賃貸でいい」
「なるべく家族一緒に暮らしたい」
転勤族の夫に帯同して生活しながら、ずっとそんな風に思っていました。こんなに見通しの立ちづらい転勤族暮らしをしていて、マイホームの購入なんて枷にしかならないし、身軽な賃貸暮らしも気に入っている。それが本当に、本音。
でも時は流れ、私自身の考え方も多少変わり、子供も成長し、ローンの年数を考え…という変化の中で、我が家、2021年に横浜に一戸建てを購入することとなりました。
というわけで、今回は、転勤族の我が家がどうしてマイホーム購入に至ったのか、考えたことを書いてみようかなと思います。
※ちなみに最初の画像はモデルルームですw
Contents
ずっと賃貸?購入?転勤族とマイホーム
転勤族だと、なかなか難しいマイホーム購入タイミング。我が家は「いろんな条件がまとまってきて今かなって思った」という感じなのですが、ご家庭によって本当、様々ですよね。
私のまわりの定住&マイホーム購入タイミング
我が家も、仲の良い家族も転勤族が多いですが、定住のタイミングはそれぞれ。
子どもの進学
定住に良い場所が見つかったから
定住しない
こんなところですかね?やっぱり一番多いのは「子どもの進学」特に中学入学が見えてきたとき、というご家庭が多いかなと思います。高校進学のタイミングとか、小学校で決めちゃうとか、ほんとにご家庭によるかと。
そしてさらに、定住の中でもマイホーム購入に踏み切るケースもあれば、賃貸のまま一定期間定住する、というケースもありますね。持ち家なしで定住ってケース、私のまわりはけっこう多いです。持ち家ってやっぱり持ってしまうと動きが制限されるというか、生き方がある程度限定される部分もありますしね。
我が家は「子どもの成長」「ローン」に横浜という「場所」が要因
そして我が家がマイホーム購入を決めた理由はというと、この複合型。
もともと、我が家では子どもと「中学になったら転校はしない」と約束していました。なので、上の子5年生くらいで定住(住宅購入するか否かは関係なく)を考えようと思っていたのですが、ちょうどいま住んでいる場所の近くに新築マンションが建つことになり、それを見に行ってみようか?をきっかけに住宅購入を考えることになりました。
リアルにマイホーム購入を考えてみると、夫婦ともに40歳手前と考えるとローンを組むにはあまりゆっくり考えてもいられない。さらに、住んでいるのは横浜。
定住する場所を考えるとき、やはり一番現実的なのは「そのとき住んでいる場所」「つぶしのきく首都圏」「実家近く」のどれかなんじゃないでしょうか。
私達の場合は上記を考えて、今住んでいる、かつ、子供たちの進学先の選択肢が多くて何かと便利な首都圏が現実的。そんなわけで、マイホーム購入を考えてみていいかもね、となった感じです。
不安な私の一問一答と、どう判断したか
とはいえ、将来の見通しが立ちにくい転勤族暮らし。私がぐるぐる考えつづけた一問一答と、それぞれについてどう考えたかを紹介してみたいと思いますw
転勤になったらどうする?
これは本当にどこになるかわからないですよね(^^;)ただひとつ決めたのは、遠方であれば単身赴任にするということ。つまり、住宅を購入したなら、転勤が理由でそれを人に貸すとか売るという選択肢は考えない。
なので、ある程度の余剰資金は読んでおいて、諸々のことは「そのときに考える」しかないかな、と考えて、それ以上考えないようにしました。備えようがない。。。そして備えようがないことを考えても仕方ないので、お金用意しておくのみ。
本当にローンを払っていけるのか
横浜、土地もマンションも高いのですよ。。。そりゃ上には上があるとは思いますが、実際に住宅を探し始めてみたら、とりあえず我が家が想定していたより、マンションも土地も建売住宅も高くて。「共働きだし、なんとでも払っていけるだろう」っていう気持ちはわりと早々になくなりました。
で、ここに関してはFPさんにライフプランを作ってもらうことで解決しました。
これが結構細かいもので。夫と私のそれぞれの年収とそれがどう変化していくか、生活費はどれくらいか、子供の進学は、習い事は、車は、保険は、帰省費用は。ヒアリングしてもらって生涯のキャッシュフローを作ってもらったんです。
それを見て、「いろいろあっても大丈夫そう」な価格はどれくらいかを確認してその予算を守り切るようにしました。もし年収が下がれば早めに車を手放すとか、私の仕事を増やすとか、旅行や帰省をどれくらい削ればどうなるかとか、ベースがあればシミュレーションはいくらでもできる。
ということで、これはすごく実りある動きでした。
両親はどうする?
私の両親は兵庫県在住、夫の両親は福岡県在住。ともに、住宅検討前に話を通しました。もっともっと将来でどうなるかなんてわからないですが、ひとまず地元に帰るつもりはありません。申し訳ない気持ちはもちろんあります、でも、その意思表示は明確にするのがお互いいいんじゃないかなということで。
私の両親の近くには兄が住んでいるのですが、気がかりなのは夫のほう。
同居はぜんぜん想定していないのですが、もう少し高齢になってきたらこっちに住んでくれないかなー、なんて漠然と思ってたり(夫のきょうだいも首都圏在住)
定年後でもいいんじゃないのか
転勤族のご家庭で、定年後に一括で家を買ったーなんて話もちらほら聞きます。確かにそれもありなんじゃないかなと思うところ…。
ちなみに私はそれでもいいと思っていましたし、なんなら一生持ち家ナシでもなんら問題はないっていう考え方。ただ、夫は自分の持ち家で子供たちと過ごしたいという希望を持っていたので、そちらに譲った感じです。
私の価値観にはなかったことなのですが、「どうせ莫大なお金使うなら子供たちと暮らしてる今に使いたい」と言った彼の言葉は、それはそれで素敵だなと思ったのです。
転勤族であることから、マイホーム購入で考えた条件
これは本当にそのご家庭によって条件は変わってくるところだと思うのですが、あくまで我が家の条件はこんな感じでした。
新幹線駅や空港が近くにあること
将来的に単身赴任になる可能性を考えると、空港や新幹線駅がそれなりに近くて、夫が帰ってきやすい場所というのは考えました(あと首都圏であればやっぱり勤務人数も多いので、将来的に戻ってこられる可能性もあるだろうと)
我が家は両実家が遠方でもあるので、帰省のしやすさなんかも考えるとこれはわりと重要ポイント。
子育て環境
将来的に大人が私一人になるかもしれない、っていうことを考えると、それなりに「やりやすい地域」がいいなと。これは学区も含めいろいろ考えたのですが、最終的に「今住んでいるところの近く」という結論に。
万が一売ることになったら?
我が家は基本的に、売ること・貸すことは考えていません。
ただ、何があるのかわからないのが人生ですし、その地域に根差していない我が家みたいな家庭はどうしてもこの「万が一、売る場合」っていう可能性を考えておくことは避けられない。
ということで、我が家はこんな条件で選びました。
・それなりにしっかりした路線の駅から徒歩圏
・落ち着いた住宅地
・ごく普通の一戸建て
かつ、おそらく数年持ちこたえたらローン残債なしで売ることくらいはできるだろう、という物件を考えました。
もちろん妥協したところもいっぱいあります。この気候変動の多い昨今において我が家の土地にはハザードマップかかっちゃってますし、もっと学区も選べたらとか、駅徒歩圏っていっても15分でしょとか。。(^^;)けど、色々求め始めるとキリがなくもあるので、このあたりでいいかなと。
まとめとして――デメリットばかりじゃない転勤族のマイホーム
転勤族って、どうしてもマイホームを持つのが遅くなる&持たずに終わる、ということも多いんじゃないかと思います。
実際にマイホームを持つことを決めてみて思うことですが(まだ住んでないですが)、我が家は今のタイミングで持つというのはあまり悪くなかったな、と。上の子高学年、下の子が小学校に入るタイミングなのですが、これくらいの年になると、もう家族構成はそうそう変わらないこと、子供の性質、家族の暮らし方、そのあたりがわりと見えるようになってきているので、求める条件なんかの整理はすごくスムーズでした。
どうせローン払うなら早いうちから組んじゃったほうが、とか思うのですが、上記のようなことを考えると、デメリットばかりではなかったなと思います。
以上、我が家の体験談、でした。
とりあえず時間あるうちに―と書き留めてみたのですが、まだ住んでません。笑
あとから後悔したりすることがあればまた折を見て書き足していけたらと思います。